5歳くらいだと思う
当時父と母は別居していた
母は夜の仕事をしていてお店の2階に母と年の離れた異父兄と私と弟で住んでいた
明け方母が戻ってくると別室で寝ている兄に起こされ、財布を取ってこいと言われ枕の下に隠していた財布そーっと取って兄に渡していた
子供ながらに物凄く嫌だけど10程違う兄には逆らえず言いなりだった
いつも「お母さん起きないかな」と思っていた

日曜はお父さんに会える日で自分で電話をかけて父に迎えに来てもらい、当時の父の恋人と私の3人で遊んでいた
弟はまだ小さかったので母が面倒見ていたと思う
帰り際「おばちゃん(恋人)の事は内緒だよ」と言われるが、母は気付いていたのか「今日も○○さんいたの?」と聞いてくる
私は母に嘘をつくのも嫌だけど父との約束も守らなくちゃいけないから「分からない」としか答えられなかった

寂しかったのか父との別れ際は毎回泣いてたと思う
クリスマスの時に父とおもちゃ屋さんに行きリカちゃん人形をねだったけど、当時お金の無かった父はダメだと言った
私はむきになって駄々をこねた
人形が欲しかったと言うより父に甘えたかったんだと思う
結局買ってもらえたけど物凄く後悔してその夜は一人で泣いた