日本では,学童集団接種は無意味であったという意見が流布し,集団接種を中止したことは当然のように考えられている.
しかし,最近になって,学童集団接種が実施されていた1970年代,1980年代のインフルエンザによる死亡者数(超過死亡)を調査してみると,1990年代に比べて大幅に低く,1994年の集団接種の中止以降,インフルエンザの死亡者が急増していることが明らかにされた.