<新年度>障害ある子も地元の小学校に PRポスター製作
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180402-00000037-mai-soci
4/2(月) 14:15配信
 大阪市淀川区の市立北中島小学校に通うダウン症の男児の両親と学校が協力し、障害のある子も地元の小
学校に通えることを知ってもらおうとポスターを作った。こうした子どもたちの進学先を話し合う就学相談
をPRする。市教委も取り組みを後押しし、289校の全市立小にポスターのひな型を提供。新1年生が入
学する今月、各校での掲示を促す。男児の両親は「進学に不安を抱える親が気軽に相談できるようになれ
ば」と期待している。
 男児は新4年生の佐々木サミュエルズ・ジェイミーさん(9)。ダウン症で知的障害がある。ニュージー
ランド出身の父スティーブさん(40)と母純子さん(48)は特別支援学校ではなく同小への進学を望み、
就学前に相談したが、当時の学校は受け入れに消極的だと感じ、一時は諦めたという。その後、市教委が仲
介に入り2015年に入学。友達にも恵まれ、運動会では援助なしで1人で走れるようになった。
 こうした経緯を踏まえ、スティーブさんが「『どの子もみんな一緒に学べる』と学校が宣言しては」とポ
スターの製作を提案。ポスターはA3判。障害のある子も地域の小学校で学ぶことを基本とし、就学先の決
定には本人と保護者の意向を最大限尊重するとの市の考え方を紹介。教職員と児童たちが笑顔で集うイラス
トに、「保護者の皆様が学校と一緒に、すべての子どもを安心して育てていただけるようがんばっていきま
す!」との学校のメッセージを添えた。