◇薬の飲ませ方について
(1)乳児の飲ませる時間は?
A.一部の抗生剤を除き、時間よりも一日トータルで分量分だけ飲ますのが重要です。
 朝昼晩と3回飲ませることができれば、時間にこだわらなくても大丈夫ですが
 (適度な間隔が開いていれば無理に「食前」「食後」にする必要はない場合も)
 例外もありますので、処方時に確認しましょう。

(2)乳幼児の粉薬の飲ませ方は?
A.・食品と混ぜて与えます。ただし、嫌いになられると困る主食類は避けて。
  甘いものや少量の冷たいものが飲ませやすく、砂糖、アイス(バニラ・チョコ)、ヨーグルトが定番。
  ジャム、練乳、ココア、チョコシロップなど味の濃いものも薬の味を隠してくれます。
  市販の子ども向け服薬補助ゼリーを利用しても。
 ・少量の液体に溶かして飲ませます。多いと飲み残しが出てしまうことも。
  飲ませにくい場合は、お弁当用の小さなしょうゆ入れや注射器等に吸わせ
  子どもの口の端へピュッと入れても良いでしょう。注射器は薬局で購入できます。
 ・1〜2滴の水を加え、清潔な指で練ってペースト状にし、上顎や頬の内側に塗り付け
  すぐに母乳やミルク、水やジュースなど飲み物を与えます。
 ※薬により、水で溶くのに向いたもの、酸味のあるジュースでは苦味が出て相性の悪いものなど
  様々な特性があります。処方時に薬剤師に確認を。
  どうしてもダメなら、医師に相談しシロップ薬に替えてもらうのも手です。

(3)乳幼児のシロップ薬の飲ませ方は?
A.・哺乳瓶の乳首に入れて吸わせたり、おちょこ等の小さな容器で飲ませたりします。
 ・スプーンに少量ずつ取り、口の奥の方へ入れます。
 ・スポイトや注射器、お弁当用しょうゆ入れ、市販の「くすりのみ」器具などで
  頬の内側や舌の奥にゆっくり流し込みます。スポイトも薬局で購入可能。
 ・薬の味に抵抗があるようなら、少量の水で薄めるか、ジュース等を加えても。
 ・ヨーグルト等と混ぜる、1回分ずつ凍らせてシャーベット状にする、とろみの素を加える、
  スポンジケーキ等の固形物に吸わせるなどして食べさせます。
 ※薬によっては向かない方法もありますので、処方時に確認を。
  シロップ薬の甘い味が嫌いな子もいます。ダメなら粉薬に替えてもらっても。