0744名無しの心子知らず
2019/02/22(金) 12:15:18.56ID:F2MYE0+q「お前は無能、何もできない」「俺の言うことを聞いてさえいればいい」。激怒した夫から暴力を受ける妻。DV被害者を支援するNPO法人は、加害者からの「アメとムチ」の支配があるといいます。
■恐怖で「無気力になった」母
「母は頼れず、父の機嫌を損ねないように生きた」。東京都のエッセー漫画家、やぶうちゆうさん(32)は子ども時代をそう話す。千葉県野田市で1月、小4の女児(10)が自宅で死亡した事件など相次ぐ児童虐待の報道を受け、取材班に経験を寄せた。
やぶうちさんの育った家では、幼い頃から父は母を見下した言葉を放ち、母をたたいた。母は次第に逃げなくなり、「無気力な状態に追いやられているように見えた」。
やぶうちさんと妹も標的に。「誰が悪い?」と父に聞かれ、暴力から逃げるため「母」と言うと母が殴られた。翌日、母に「お前のせい」と暴力を振るわれた。高校生の時、父の虐待に教員が気づき、児童相談所に一時保護された。
自分を殴った母も長年恨んできたが、ある時、母が実家に助けを求めたことがあったと知り、「母なりに何とかしようとしていた」と見方が変わった。自身も子育てをし、「恐怖の中、母もいっぱいいっぱいだったんじゃないか」と感じた。
「一方の親だけで子を守れない家がある。安心して相談できる仕組みこそ必要。加害の背景にも目を向けるべきだと思う」