ベルギー、新型コロナ致死率高いとの指摘に反論 算定方法に違い
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-belgium-tally-idJPKCN2250DM

[ブリュッセル 22日 ロイター] - ベルギーは22日、新型コロナウイルスによる死者数の算定方法を詳細に説明し、
COVID−19(新型コロナウイルス感染症)による致死率が世界1高い国として取り上げられるのは公平な比較では
ないとの見解を示した。

米ホワイトハウスは18日、ベルギーにおける致死率は10万人当たり45.20人で、状況が深刻なスペインやイタリアを
上回っており、米国の4倍と分析した。

ベルギーの新型コロナ対策チームの広報担当でウイルス学者のSteven van Gucht氏はロイターとのインタビューで、
「われわれの算出方法は他と比べてはるかに包括的であり、これは公平な比較ではない。われわれは、病院での死亡例だけで
なく、介護施設など地域で発生した死亡例も含んでいる」と述べた。

大半の国ではCOVID−19(新型コロナウイルス感染症)による死者数は、病院で陽性反応が出た患者から算出されている。
一方ベルギーなど一部の欧州の国は、病院に搬送されなかったが感染が疑われる死亡例を含めている。

ベルギーでこれまでに確認された感染者は累計4万1889人、死者は6262人、このうち52%が介護施設での死亡となっている。

さらにこのうち陽性が確認されたのは4.5%で、残りは疑い例だという。