娘殺害の罪 母親起訴内容認める
07月02日 14時25分

去年9月、猪名川町の住宅で、小学2年生の娘を殺害したとして殺人の罪に問われている母親の裁判員裁判が神戸地方裁判所で始まり、母親は「間違いありません」と述べて、起訴された内容を認めました。

猪名川町の無職、岩村智子被告(43)は去年9月、自宅で当時小学2年生の娘(7)の腹や首などを包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われています。
2日、神戸地方裁判所で裁判員裁判が始まり、母親は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
検察と弁護士はそれぞれ冒頭陳述で当時、母親は重いうつ病だったと明らかにしました。
検察は、心神耗弱の状態で責任能力があったとしたうえで、「事件の当日2時間以上にわたり葛藤し、子どもを殺して自分も死のうと思い、わずか7歳の少女の将来を奪った」と述べました。
これに対し母親の弁護士は「幻覚や幻聴などがあり自分の意思では思いとどまれない心神喪失の状態で責任能力はなかった」と無罪を主張しました。
判決は、今月8日に言い渡される予定です。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200702/2020008711.html