★「気づいたらぐったり」“肝臓破裂”で生後8か月男の子が死亡-特定妊婦の母親を殺人容疑で逮捕、「手で押しただけ」と否認

福岡県大野城市で去年5月、男の子(生後8か月)が肝臓破裂によって死亡した事件をめぐり、警察は28日、男の子の母親を殺人の疑いで逮捕した。母親は当時「気づいたらぐったりしていた」と自分で救急通報していた。また、親子が暮らす大野城市は経済的な困窮や精神疾患などの背景から出産前から特に支援が求められる「特定妊婦」に認定していた。

何らかの方法で胸や腹を圧迫し殺害か
母親の井上徳子容疑者(35)は2022年5月14日、自宅マンションで生後8か月になる息子の新大(あらた)ちゃんを殺害した疑いが持たれている。新大ちゃんは運ばれた病院で約2時間後に死亡が確認された。体には複数のあざがあり、司法解剖の結果、胸や腹を圧迫されたことによる肝臓破裂が原因で死亡したことがわかった。蹴ったり殴ったりなどの暴行を受けた可能性のほか、心臓マッサージによって破裂した可能性も浮上。警察は事件と事故の両面から慎重に経緯を捜査していた。

「手で押しただけです」母親は殺人容疑を否認
これまでの捜査の結果、新大ちゃんには皮下出血のほか複数の骨折痕もみつかった。警察によると、井上容疑者は、胸や腹を何らかの方法で圧迫し、肝臓を破裂させた疑いがあるという。警察は、専門家や医師の意見や解剖の結果から「総合的に判断して第三者の介在はなかった」「肝臓破裂を引き起こすには殺意がないと合理的に説明できない」と結論づけ、逮捕に踏み切った。取り調べに対して井上容疑者は「何かしなきゃと思って手で押しただけです。殺意はありません」と供述し、容疑を否認している。「心臓マッサージをしただけ」という趣旨の供述もしているという。

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