電王戦 名人vs人工知能 (仮)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170625

4月1日、将棋の名人・佐藤天彦VS人工知能、電王戦第1局が行われた。人工知能の初手に誰もが唖然とした。3八金。定跡にはない手だった。
その後も斬新な手を繰り出すポナンザに対し、佐藤天彦名人は敗北した。しかし対局後、佐藤名人は晴れやかに語った。「将棋は自分が考えていたよりも深く大きな宇宙だった」。敗れた悔しさよりも、人工知能によって、将棋の世界の奥深さを気づかされたと言うのだ。

羽生善治は、「この勝負には私たちの未来がつまっていた」と語る。人間の固定観念を覆す「創造性」を人工知能が獲得したこと。そして人工知能によって、人間がさらなる高みに到達できることを示したと言うのだ。
この番組では、将棋の頂上決戦で起きたことを、未来社会における「人間と人工知能の関係」を先取りしたものとして捉えていく。人工知能の革命的な一手は、どんな驚異的進化を物語るのか。私たちに何を突きつけるのか。
第二局が行われるのは、5月20日。将棋という小宇宙で展開された2番勝負を、羽生善治が読み解き、人間と人工知能の関係の新たな可能性を探っていく。