ただ里見には親を説得する奇手があった。
当時の日本将棋連盟会長の故・米長邦雄に、
女流棋戦を続けながら奨励会員になれないかと直談判したのである。
「何も考えていなかったので、周りの方々にはすごく迷惑をかけてしまいました。
ただ米長会長が、本当に色々と動いてくれて、そういうふうにしてくれました」