「ねえねえ、いつもん。舌ペロって出して、引っ込まないように歯で押さえて」
いつもんは軽く首を傾げた後、舌を下唇の上に乗せて、歯で押さえた。

舌は前歯の先に1cm程出ているだけだが、これがいつもんの限界なのは知っている。
口呼吸のいつもんの息が苦しくなる前に、この愛らしい舌を堪能しなければ。

俺はいつもんの後頭部を支え、いつもんの舌を音を立てて舐めた。一瞬にしていつもんは舌を引っ込めた。

いつもんは固く唇を閉じてしまった。「いつもん、もう一回舌出して」俺が頼むといつもんは首を横に振った。

「お願い、もう一回」俺が手を合わせると、いつもんは「イヤ。舌出すの痛いから」とだけ言って、また唇を固く閉じ、懸命に鼻から息をした。

「ごめんね、いつもん」俺はいつもんの頭を撫でると、いつもんの唇に自分の唇を押し当てた。いつもんはピクっと身体を震わせ、音を立てて唇を開けた。