せっかく大好きな友達を誘って、高級温泉に泊まりに来たのに、友達はそうとう疲れたらしく、ちょっと目を放した隙に眠ってしまった。

これからあんな事やこんな事をしようと思っていたのに。僕は友達のほっぺたをつついてみたが起きない。くちびるを触っても起きない。

僕は友達にキスをした。それでもまだ友達は眠っている。僕は友達の浴衣の中に手を入れた。心臓が動いている。指先で胸の突起を挟むと、友達の身体が少し動いた。

僕は友達の帯をほどいた。友達の胸からおへその下まで手をすべらせた。友達が目を覚ました。

「たかみー?一緒に寝よう?」
友達は僕の顔をぼんやりと見ている。年下の友達には、僕が温泉に泊まろうと誘った意図がわからなかったらしい。僕は諦めて眠ろうと横になった。

友達が僕の浴衣の中に手を入れてきた。
「こういう事を、一緒に寝るって言うんだよね?」
友達は僕の顔を見ないで言った。

僕は友達の顔をのぞきこんで、キスをしようとした。 友達の方からくちびるを合わせてきた。
「俺最初から起きてたよ。眠かったから横になったけど、眠ってなかったよ」

僕は自分の帯をほどいた。
「ほんとにいいの?僕こう見えて、遊びでこんな事しないよ」
「うん、俺も遊びで誘いにのったりしないよ。俺こんな事するの初めてだから」

僕は友達を優しく抱きしめた。
「痛いとか、怖いとか、止めてとか、無理しないで言ってよ?」
友達はうなずいた。