レポ【2】前夜祭(2)
両対局者が退場したので立会棋士達3人と記録係の井田明宏三段の明日の戦型予想という名の漫才が壇上で始まった。
北浜八段が司会を任されたが「マイクが2本しかなくて、、、僕よりも話したくてウズウズしてる方が居るんですが」とにこにこと福崎九段を見遣る。
スタッフが急いでマイクを福崎に用意すれば開口一番の「人の心配はええねん、まずは自分の人生全うするんやで」で会場の笑いを早速掴む
(どうせ脱線して漫談になるだろうから)せめて最初は真面目に戦型予想しなくてはと北浜八段がこれまでのシリーズを振り返り始めると
「なんやよう知ってんなあ、プロやったら当たり前ってか!」と福崎が笑いを取りながらも「まずは角道開けるんちゃう?」
まともなことを一瞬言ったかと思えば「僕ならまず飛車を真ん中に振ってから“間違い間違い★”って元に戻すけどな」と福崎ワールドに突入
制御不能の福崎ワールドに突入し漫談が始まりドッカンドッカンと笑いを起こした後「せや!香川女流が来てたやろ!居てるー?」と呼ぶと香川女流が壇上に登場する
香川女流が「あの……戦型予想を……」とすっかり脱線した話題を元に戻し暫くは真面目に両対局者の話題に移ったものの“羽生とタイトルを争ったことのある福崎”に話題を振った瞬間に福崎ワールド再突入
「せや!井上慶太ってのも羽生さんと戦った筈やわ!」と自由な福崎は今度は井上を壇上に呼び出す「井上慶太さん、今や弟子の方が偉い可哀想な師匠!」
「可哀想な…あれ、なんかイキイキしてはる」福崎のネタ振りに慶太は「いやあ、最近いいことあったんですよ」察した会場は笑い声と拍手
慶太「なんと僕は!」会場「おおっ」慶太「藤井聡太さんに!」会場「おおおっ」福崎「会ったん?僕クリアファイル買わされただけで会ったことないねん」会場「笑笑笑」
その後も畠山がツッコミ入れたり香川が戦型予想の話題に戻したり慶太が「番長!」と掛け声掛けたりカオスになった後福崎が井田三段に「こんな先輩達どう思う?」
井田三段が答えようとした瞬間に司会から時間ですのでと強制終了となりある意味でオチがついて戦型予想という名の漫才が終了し、前夜祭は閉幕した

土産に名人戦記念扇子と言う名のどう見てもA級順位戦扇子(浮月楼の時とだいたい同じで印字だけ違う)、香り袋、興福寺再建端材で出来た根付だった。