レポ【5】一日目大盤解説(2)

 一段落し対局者のモニターを凝視する絵美菜女流。
「いやー、気になるんですよ、対局者の持ち物とかファッションとか……」
 天彦名人のアザラシの着物や羽生竜王の黒扇子について説明しつつ、対局室の様子を実況を始める。
「あ、佐藤天彦名人がかなり前屈みになってますね、この姿勢はどういった意味があるんでしょうか」

「ああ、それなら聞いたことがあります、頭の中でクラシックが流れるとか」と斎藤七段。
 途端に口籠もり、「あ、これ言って良いのかな……とある棋士に又聞きで教えて貰ったんですが……ああ、駄目だ怒られるやつだこれ」
 珍しく焦る斎藤を尻目に「起き上がった!今これクラシックが鳴り止んだんですね!あ、またクラシックが流れ始めた!別の曲が流れたのかな?」と無邪気に実況を続ける絵美菜女流であった。

(斎藤七段が怒られるので書かないでおこうと思ったが、記事にされた模様なので遠慮なく書かせていただく)
ttps://www.asahi.com/articles/ASL5842NML58POMB008.html