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棋王戦というか、永瀬七段が面白い。 Seesaaブログ 戸松遥論(極私的な試みあるいは、ファンの戯言) 2018年03月13日

現在行われているタイトル戦の棋王戦は、5番勝負で1日制の対局です。
第3局まで終り、渡辺明棋王(33)が挑戦者の永瀬拓矢七段(25)を2勝1敗でリード、
防衛にあと1勝と迫りました。

将棋内容としては、第1局が色々と話題です。
渡辺棋王が勝勢になった局面から、永瀬七段が驚異的な粘りを発揮しました。
普通、プロの対局では不利な方は、せめて「一手違い」に持ち込んで相手にミスが
あれば逆転を狙うのが流れです。
この将棋では、永瀬七段に疑問手が出て渡辺棋王の楽勝ムードになりました。
渡辺棋王は「終っていると思ったんですよ」「早く終わっちゃうと大盤解説会は
大丈夫かなと」などと楽観状態になってました。

ところが、永瀬七段は渡辺棋王言うところの「プロなら考えない手」を連発。
つまり、守るだけの手です。
渡辺棋王のコメントが率直で楽しいです。
「ちょっと信じられないというか、すごい根性です。これが彼の強さなんだな」
「普通は指せないですよ。よく浮かぶよなあ」「すごい辛抱だよなあ」
感心しているのか、呆れているのか、よく分かりません(笑)。
永瀬七段の尋常でない粘りで、渡辺棋王も決め手を逃し一時は混沌となりますが、
渡辺棋王が逃げ切りました。
流石は色紙に「不倒」と書き「負けない将棋」という本を出した永瀬七段です。