『慶安の鬼才・檜垣是安』最終回

手合いをどうするかについては議論が百出したが、宗古が
「当初の取り決めどおり、角落ちでお願いしたい。そしてもしその対局に敗れたならば、宗看は
引退いたします」
と申し出、角落ちで行われることになった。

是安吐血の一局とも伝わるこの角落ち戦は、また是安乱心の一局としても有名である。
右辺から攻めかかったかと思えば一転して左辺の守りを固めたり、指し手に一貫性がない。
何かにおびえているかのような指し手であり、将棋を指せる精神状態でなかったことは明らかである。


昨日「あまり書きたい結末ではない」と書いた。このへんで打ち切りにしておくのが良さそうに思う。