檜垣是安と伊藤宗看の対局は、角落ちと香落ちの二番勝負だった。が、どちらを先に指すか
規定もなく、仕方がなく振り駒で決めたという。これが今の振り駒の始まりであるとされる。

これによって、始まった二番勝負だったが、最初は右香落ちの対局。宗看の必勝の手合割で
あったが、結果は是安の勝利。家元の権威を守らんと、次局、背水の陣で挑む事になる。

角落ちで臨む二番目は、鬼気迫る終盤戦の末、宗看の勝利。これによって、精気を使い果たし
たか是安は吐血して死んだとされる。