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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B%E9%9B%BB%E7%8E%8B%E6%88%A6
将棋電王戦
第2期電王戦 2017年

第1局:後手・佐藤天彦 叡王 vs 先手・ponanza(4月1日)
日光東照宮で開催。71手でponanzaの勝利。
第2局:先手・佐藤天彦 叡王 vs 後手・ponanza(5月20日)
姫路城で開催。94手でponanzaの勝利。

報道など(第2期)
第1局では先手のponanzaは初手3八金と、通常の定跡ではあまり指されない手を指した[注 9]。ponanzaはソフト及びハードを事前に佐藤に貸し出しているため、研究対策として初手を22手の選択肢からランダムに選ばれるように設定してあった。

対する佐藤は、8四歩と飛車先の歩を進め相掛かりとなった。ライターの茂野聡士が「この局面、サッカーでたとえられませんか?」と野月浩貴に質問すると、「例えばバルサで言えば、キックオフ時にイニエスタが『休んでいられる』位置にいるようなイメージでしょうか。
でもこれは『数的不利でもボールを回す自信がある』という根拠があるからこその一手なんです。ある程度局面が進んでいくと、結果的にこの3八金が馴染んだ位置取りになっていきます」と答えた[84]。

ponanzaは正確な指し手を続けて次第に形勢に差がつき、佐藤は時間を消費して懸命に挽回を図ったが、逆転の機会を作れず投了した。ほとんど時間を使い切った佐藤に対し、ponanzaは1時間あまりの消費だけであった。
佐藤は「中盤ではこちらにも手段があったかもしれないが、ちょっとうまくいかなかった。ポナンザはものすごく正確で、非常に指し手に読みが入っている。タイトル保持者の対局ということで応援や期待をファンからいただいたが、結果は残念。
先手番の第2局は勝算があるのでしっかり頑張りたい」、ponanza開発者の山本は「力戦になったが、いろんな将棋をポナンザは勉強しているので効果があったのかなと思う。
二番勝負なのでこれでタイトル保持者に勝ったとはいえないが、日本の情報科学の開発者が長年目標としてきたことを達成できたという気持ちはある」とコメントした。毎日新聞は「現役の名人をもってしても完敗するほどソフトの強さが光った」と報じた。
なお、持ち時間の消費に関しては、佐藤が長考している間にponanzaも指し手を先読みしており、その予想がほぼ当たったためノータイムで指した場面が多かったという[86]。