人生の紆余曲折を乗り越え、介護士として多大な社会貢献も果たし、絶大なる期待を
背負って棋界に戻ってきた今泉四段が、少し長めに結んだネクタイでバランスを
取りながら読む姿は神武以来の天才を彷彿とさせる平成の天才少年棋士・藤井七段を
大逆転で破って、全国の苦労を背負って生き抜く庶民に勇気を与え、自転車を
乗り回して株主優待で優雅に暮らす師匠の期待にも応えた見応えのある一番だった。
連日の酷暑を倍加するような暑苦しい巨体で盤面を覆い尽くした糸谷元竜王の解説も
わかりやすかった。
糸谷元竜王にひけを取らない巨体で、酷暑の空の入道雲のように盤面を覆い尽くした
藤田さんの司会もよかった。