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木村一基九段・順位戦昇級インタビュー
――今期の戦いを振り返っていかがですか。
木村 前期が4連敗スタートだったんですよね。それで観念してたとこがあったような記憶もあったので。いつも、指し分けを狙って、勝ち越したら昇級を狙う感じだったんですけど。最近はあんまり上がるような成績じゃなかったんで。
まあ今期は勝ち越しが決まって、そこからは伸び伸び指せたかもしれません。渡辺さんとやったのが大逆転負けで、山崎さんとやったのが大逆転勝ちで、それでチャラだなというのは思っていました。どの将棋もなんかよく分かんない、ごちゃごちゃした感じでしたので何ともいえません。
ただ、郷田さんとやったりとか、松尾君と正月にやったのとか、負けるときにちょっと早く負けんですよね。それは反省点だなと思っていました。
でまあ、最後なめちゃんと。組み合わせ決まったときから、最後はなんか意味のある一番になりそうだなと思ってましたけど。
実際2月になって(12回戦を終えて、13回戦を昇級自力で迎えることが)決まって、ちょっと落ち着きませんでしたね。前に上がったときもこんなんだったなとか、そういうのは思い出しましたね。
12、3年前も確か自力で、勝てば(A級)っていうときに最後、野月とやったんですよ。そのときも落ち着かなかったなあとか。そんなひと月でしたね。