正解は「きしん」
そしてこれは将棋ウォーズがそう決めたからではなく
学がある人ならば必ず「きしん」と読むのである
漢字の音読みには中国から伝来した時期に応じて呉音、漢音、唐音の3種類がある
そして熟語の読みは同じ音で統一するのが通例なのだ
例を挙げよう
「行」という字は訓読みが
「い(く)」「おこな(う)」、呉音が「ギョウ」、漢音が「コウ」、唐音が「アン」である
行事と書いてあれば両方を呉音で読んで「ぎょうじ」、行動ならば両方を漢音で読んで「こうどう」、
行脚ならば両方を唐音で読んで「あんぎゃ」となるわけだ
異なる音を組み合わせて例えば行動を「ぎょうどう」と読むのは間違いというわけである
もちろん比較的最近のバカが作った熟語の中には
こういう異なる音を組み合わせたクソ単語が存在しているが原則としては同じ音を組み合わせなければならない
そこで話は「棋神」に戻るが棋の読みは呉音が「ぎ」で漢音が「き」、神の読みは呉音が「じん」で漢音が「しん」
つまり「ぎじん」か「きしん」しかあり得ず「きじん」にはならないということだ
棋神を「きじん」と読んでいたやつは恥ずかしいぞ