>>391
数学的思考力ゼロの方ですか?
ホントに何も知らないんだなw

 藤井 詰将棋の場合、短い手数だと、見た瞬間に解けることがあります。意識的な思考を始める前に、バックグラウンドというのか、そこで既に読んでいて、ひらめきにつながるのかなと。読む中で常に盤面が用意されていると、その処理が大変です。

 木村 「見た瞬間に答えが出る」というのは、その間に高速で盤面が動いているわけではないんですね。

 藤井 盤面が動いている感覚はあまりないです。

 木村 どういう感覚なんだろう。指し将棋の時は、盤面は浮かびますか。

 藤井 指し将棋は形勢判断がかなりの比重を占めるので、盤面の重要性は上がる気がします。

 木村 手を読むときに言語思考はしますか。

 藤井 必ず言語は使います。読む前にその局面における目的設定や、ある程度の方針を決めます。

木村 一日中、将棋の研究をしても成果が出ない時、どう思いますか。

 藤井 1日という単位で目に見えて強くなることはないです。もっと長いスパンで見て、判断します。

 木村 そのスパンはどれぐらいでワンセットですか。

 藤井 3カ月ぐらいです。今は中盤の局面評価に重点的に取り組んでいますが、改善するまでにそれぐらいかかったかな、と。

 木村 成果というのは、序盤が理解できるとか中終盤が少し見えるようになるとかでしょうか。

 藤井 例えば、以前はあまり考えなかったような手を考えることがあります。選択の幅が変化したなと感じることはあります。