藤井七段の好きな言葉
 「感想戦は敗者のためにある」です。

木村 藤井先生がもし小学生新聞に将棋の連載を持つとしたら、どんなふうに書きますか?

 藤井 戦術面などの話は避けて、将棋は自由度の高いゲームなんだよということを伝えたい。膨大な分岐があって、そういう奥深さを感じて欲しいと思います。

 木村 心に残っている、あるいは好きな棋士の言葉ってありますか。

 藤井 「感想戦は敗者のためにある」です。感想戦という行為自体が他では珍しいと思うんですけど、感想戦の意義をよく表した言葉かなと思います。将棋は勝者と敗者がはっきり分かれるゲームです。厳しい勝負の世界だからこそ、生まれた文化なのかなという気がします。