『藤田菜七子(21歳、JRA騎手)の2018年の収入を推測する』

騎手の収入は大きく分けると以下の3つである。

(1)騎乗手当
GTは63000円、その他の重賞は43000円、その他の競走は26000円。(以上は平地競走。障害はもっと多い)
さらにJRA所属騎手は16000円が加算される。
失格したときまたは騎乗停止以上の処分を受けたときは交付されない。

(2)進上金
5着までには本賞金、8着までには奨励金が出る(重賞は10着まで)が、その5%が騎手の収入となる。

(3)厩舎からの給料
厩舎所属の騎手は調教師から給料を受け取る。その代償として、調教をつけ、厩舎作業を行う。また自厩舎の馬には優先して騎乗しなければならない。
金額は、91年騎手デビューの藤田伸二氏によると「初年度は月9万円で、1年に1万円ずつ上がっていった」とのこと。
デビューしたての若い騎手はトレセン内の独身寮または厩舎の2階で生活するはずだから、この金額でも衣食住に
関して不自由はあるまい。
なお、厩舎に所属しない「フリー」騎手はもちろん給料はない。

その他、タニマチからのご祝儀が考えられるが、これは計算できるものではない。