「桜桃の茎はね、口の中で結ぶことが出来ると言うよ。なんでもある技量を問うとか」
「ある技量?ミライにも出来ますでしょうか」
「やってごらん」
「それでは失礼致します、ん……んっ……?…………」
「ふふふ、とても苦戦しているようだね」
「…………!……っ、……!」
「ふふふふ、真剣になってしまって…。ミライ?まだ出来ないかな?」
「あ、あともう少しで……」
「そう、では兄が手伝ってあげようね。お口を開けてごらん」
「はい、兄様」
「ん、ちゅっ」
「……っ……兄様…ああ……そんな口付けは……ミライにはまだ…技量が足りません……」