分かりやすく数字を持ち出して話をするね
ある棋士の人生のピーク時の棋力を100とする

昔の棋士(羽生世代以前)の10代後半の棋力は60とか70くらいだった
ソフトもネットもないから地道に時間をかけて棋力を成熟させるしかなかったわけだからね
現に15歳の羽生の序盤はひどかった、でもその分伸び代があったともいえる
だから成長しまくった25歳の羽生は七冠独占を成し遂げたわけだ

でも今の若手は事情が違う
ネットやソフトの恩恵で手取り早く10代後半で90くらいの棋力に到達できるわけだ
これは言い換えれば10代後半以降の伸び代は10しかないってことでもある
佐々木勇気や阿部光瑠のように思うように伸びない若手が近年増えてるのもこういう事だと思ってる

特に藤井聡太の場合は現時点で既に95くらいの棋力に達してると思う
「完成度が高い」と持て囃される事と「伸び代のなさ」は表裏一体だと思うから
要するに藤井聡太のここからの伸び代は5しかないわけだね