2019年も終わろうとしている

外は身を切るような冷たい雪風が吹いている
頬に張り付く雪に耐えながら私は下を向きながら歩いた

すれ違った少年の頬に触れた雪はすぐ溶けた
彼の視線は鋭く空を向いていた

その名は聡太20歳
第十五代名人であった