一致率のデータ収集を開始して1年まで残り1週だけになった
当初の期待以上の成果を得ることができたことに満足している
とくに相手一致率がわかれば、極めて高い精度(R=0.92)で換算レーティングを出せることが証明できた
同時に棋士の強さは平均悪手より一致率のほうが有力な指標になることがわかった
また、相手一致率に頼らずとも一致率だけで現棋士とのEloレーティングとの相関が0.8(0.79)、C級1組以上の棋士なら0.84(0.77)、B2以上の棋士なら0.86(0.76)という強い正の相関があることもわかった
括弧に入れた数値は勝率を指標にした場合の相関なので勝率より一致率のほうが強さの指標として信頼できることを示している
また、この相関の強さは種々の指標をプロ棋士の強さの指標として使うことが有力かどうかを判定するときの基準、目安になるであろう

換算レートの利点は条件を付与した棋士ランキングを出せる点にあるので以下のようなランキングを発表して1年間の締め括りにしたい
ただし、全棋士のランキングでなくそれぞれの条件局でデータ数が多い上位40名前後の中から換算レート一が高い順に30位までを30日に発表する

@総合ランキング
A持ち時間3時間以上ランキング
B早指しランキング
C相居飛車ランキング
D対抗形ランキング