僕達ゆるり隊は不屈隊と魔王隊の対決の結果を待つことになりました。
演習を見に行くことはかなわないので、僕らは屋敷に戻って伝令を待ちます。
彦様がいれて下さる紅茶と、斎太郎様がお料理をされるとか……
僕も料理は少ししますが、見栄えのいいものは作れないので斎太郎様のお手伝いをしました。

「瑠璃光はん、ここにお塩をほんの少しお願い出来ますか?」
「はい!」
「うふふ、上出来」

演習の時のような険しいお顔ではなく、斎太郎様は優しい笑顔が素敵で
思わず僕も顔が赤くなってしまいます。

「おや、瑠璃光はんボクの顔を見て赤くなってはる。うふふふ……」
「あっ、そんな事ないです!」
「おやまあ、勘違いやったかなあ」
「えっと……斎太郎様はその、とても素敵なので……」
「うふふふ」

斎太郎様は僕の耳に口付けをしてきました。
戦場ではなんとも思わなかったのに、今はやたらと気恥ずかしく感じます。

「彦様に見られてしもたら、怒られてしまいそう」
「彦様はこんな事では怒らない気もしますけど……」
「うふふ、その言葉はボクを誘ってはるの?」