「中邑殿、ここなら武器もあり地の利も良い。我らも武将なれば何かあっても自分たちの身は守れますし、脱出も可能。
 どうか殿の警護にお戻りください」
「かたじけない」
「麿はか弱い貴族でおじゃる〜。行かないで〜でおじゃる♡」
「彦…お前多分この中で一番強いぜ。ガタイもいいし」
「あ〜あ〜聞こえないでおじゃる〜」

「しかしこのタイミングで挙兵とは、どこの軍でしょうなぁ」
「寝狸磨の国が争っているのは河馬谷川家くらいかと…」
「大ごとにならぬとよいが…」
「失礼いたします。殿がお呼びです。佐島康満殿お越しを願います」

「豪田殿、如何いたした?」
「ちょっと〜聞いてよみっちゃん。武装集団がさ〜、霧島家の武士たちだったんだよ〜」
「え〜?豊志丸殿が挙兵?」
「んじゃなくてね〜、今さ~、向こうの大将と話してきたんだけどさ〜カクカクシカジカなのよ〜」
「ええええ〜!!!」
「ちょっと自分一人じゃ対処できなくてさ~。将棋連合の総裁の意見聞かないとと思って〜」
「自分の監督不行き届きじゃ…。済まぬ!」