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https://news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi/20200718-00188766/
17歳の間もひたすら勝ち続けた藤井聡太棋聖、17歳最後の一日も白星で飾る 強敵・菅井竜也八段に勝利
松本博文 | 将棋ライター 7/18(土)

2回戦に勝ち上がった藤井棋聖は9月12日、豊島将之竜王・名人(30歳)と対戦します。

藤井棋聖、相穴熊で快勝
 本棋戦に出場できるのは、前回優勝者、タイトル保持者、獲得賞金ランキング上位のわずか12人。永瀬拓矢二冠(27歳)は今回が初出場となります。

 菅井八段の出場は今回で3回目となります。初出場の2018年には、準優勝の成績を収めました。優勝したのは渡辺明現二冠。渡辺二冠は昨年も優勝して2連覇中です。

 一方の藤井棋聖は2回目。史上最年少での初出場となった昨年は1回戦で三浦弘行九段と対戦し、敗れています。

 ABEMA解説の藤井猛九段は2002年と2005年の2回、優勝を飾っています。

 ここで両対局者は休憩に入ります。

 藤井九段はかつて決勝でこの休憩中に妙手を発見し、勝ちに結びつけたことがあったそうです。

 駒がぶつかったのは互いの攻撃の主力である飛車が位置する右辺ではなく、穴熊側の左辺でした。

藤井「(58手目)△7四金が少し手厚い形になってしまったので、もう少しその前に違う指し方があったかもしれないな、とは思っていました」

菅井「でも7四金とか8四角がはたらきにくいかなと思ってたので、自分もちょっと苦しいかなとは思ってましたけど」

 このあたり、互いに相手の駒を取り合う激しい変化も含みとなっていました。本譜は押し合いの中で、金銀交換がなされます。

 金と銀は似た駒ですが、一般的にはわずかに金を手にした方が勝ります。また菅井陣右辺には攻めに使いたい銀が取り残されています。藤井棋聖はそれほど自信がなかったようですが、客観的には、ここでは藤井棋聖がリードを奪っていたようです。