序盤は、46手目 △33桂辺りまでは、豊島名人がうまくやった印象があるが
ここからが、永瀬叡王が強かったな

http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202007230101.html
棋譜中継
2020年7月23日 第5期叡王戦七番勝負 第5局
永瀬拓矢叡王 対 豊島将之竜王・名人

18手目 △76飛 強く歩を取った。これは▲8二歩が見えている。タダでは済まないだろう。

21手目 ▲82歩

30手目 △84飛 桂と歩3枚の交換になった。「2枚換えなら歩ともせよ」は、あまり当てにならない言葉だが、この交換はどうだろうか。

32手目 △81飛 「豊島さんは部分的に桂を取らせる変化を想定していたんでしょうね」と塚田九段。
本局の部分的な攻防は3月に指された棋聖戦の▲永瀬−△豊島戦で現れている(モバイル中継局)。その将棋は▲6八玉・△5二玉のため、攻防のアヤが少し違う。ニコニコ生放送では高見七段が▲3五桂△8七歩成▲2三桂成の攻め合いを示している

35手目 ▲23桂成 間髪を入れずに▲2三桂成。普通はこんなに簡単に飛車先を突破できることはない。表面だけ見ると初級者同士の将棋にも思えるが、双方が最強の指し手を追求した結果である。
控室では△2三同金▲同飛成△7八と▲同銀△3二金が示されている。これは駒の損得がなく、折り合っているだろうか。
16時17分、永瀬がバナナを食べる。

39手目 ▲(72)同銀 駒の損得は後手の歩得のみとなった。8一桂は動かなかったのに後手の持ち駒になっている。面白いものだ。

46手目 △33桂 「豊島さんはいいと思って指している感じがします」と塚田九段。▲8五竜は△9四角で間接的な王手飛車取りになる。▲6六同歩とコビンが開いたのが先手の損になる。かといって、ほかの逃げ場所では8三歩を取られそうだ。