>>71の続き

結局、名人戦は毎日に移ることになった。

連盟のコメント
「ご心配をおかけしました名人戦の契約問題は、毎日に移るということで決着しました。
ごくかいつまんで申しますと、連盟の要求額は1億6千万円。朝日の最終回答は1億1千万円プラス一時金1千万円。
両者の意見が一致せず、ついに交渉打ち切りとなりました。
名人戦は最高であり、いつまでも放置しておく訳にはまいりません。そこで昭和10年に名人戦を創設、25年まで
育てていただいた毎日にお話を持っていったところ、非常に興味を示され、話はとんとん拍子に進みました。(契約金2億円で調印)

多年、朝日にはご尽力いただきました。心より感謝し、今後も友好関係を築いていきたいと考えております。
『名人戦は毎日』で、ファンの皆様のますますのご声援をよろしくお願い申し上げます。」

毎日のコメント
「このたび、名人戦の契約交渉が連盟と朝日との間で不調に終わり、連盟が本社に対し名人戦の契約を行い
棋譜を独占掲載するよう申し入れてまいりました。
本社は名人戦創設の経緯を考え、この申し入れを受けることにしました。
・・・・・・・
昭和24年、七番勝負終了後、契約をめぐって本社と連盟の交渉が一時難航した。
しかし両者が歩み寄って本社は連盟の了承を得たと理解していたが、一転、連盟は朝日と名人戦の契約を結んだ。
以降、名人戦は本社の手を離れ、本社は王将戦を創設してこんにちの大棋戦に育て上げてきた。」

続く