当番が終わり休憩所に行くと、先輩方から矢継ぎ早に真恒殿の様子を訊かれました。
皆さん心から真恒殿の忠義に感服し、様態を案じておられました。
また、わたしに色々と現在の状況を教えてくださいました。恒寿殿は何も知らなかったこと。
屋舗殿の情報網から河馬屋川本家筋の屋敷に武装した武士が集まっているということがわかったこと。
先手必勝で攻め入るべきか相手の出方を待つか、河馬屋川家全体の咎として河馬屋川家を滅ぼすか否か。
みなさん、もし切られていたのがわたしなら殿も無事ではいなかっただろうし、今頃勢いづいた敵に攻め入られて寝狸磨は大変なことになっていたからこれで良かったのだと慰めてくださいました。