島田「この1年は豊島将之竜王名人と渡辺明三冠の対決が大きなトピックだったと思います。名人戦の大舞台での激突となりますが、この2人の対決をどうみますか?」
藤井「トップで活躍されてきたお二人なので名人戦で対決するのも自然な流れだと思います」
島田「先生から見てもこの2人は抜けている印象でしょうか。」
藤井「豊島竜王名人、渡辺三冠、永瀬二冠の3強というイメージです」

これだけ読むと普通の応酬に見えると思います。今回の将棋年鑑は表紙からして豊島VS渡辺を前面に出しておりまして、巻頭特集その1も、まさにこのテーマを扱っています。
頭のいい藤井二冠には、私がその方向に持っていこうとしているのが瞬時にわかったはずです。そしてその意図通りの回答をすることももちろんできたでしょう。
それを踏まえてこの「豊島竜王名人、渡辺三冠、永瀬二冠の3強というイメージです」という発言に注目してください。これ、テキストにすると淡々と言っているようにしか読めないんですが、直接言葉を聞いていた私には、ここにコンマ1mmの怒気が含まれていた、ような気がしました。
つまり、「島田さん、永瀬二冠をお忘れじゃないですか?」ということですね。
藤井二冠が永瀬二冠と研究会を行っていることは有名ですが、ここに永瀬先生への深いリスペクトが、肉眼ではとらえ切れない怒気となって現れた、と思うのは考えすぎでしょうか。

https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=117621#.X1oxO0uYVTg

四強(藤井から見た三強)から除外されたら超珍しく藤井が怒ってくれたとよ
それだけ最高の盟友に期待されてるんだから何が何でも意地でも防衛しろ永瀬