奨励会は、女性である西山さんにとってことのほかきつかっただろうな。
女流タイトルホルダとしてスポットライトがあたり収入も将来もある身分への嫉妬や妬みもあったろう。
女性として好奇な目でみられていたこともあったかもしれない。
男性陣としても恥もプライドはある。
だから、西山さんにだけは負けないと普段以上に必死で頑張ったことだろう。

かといってそれがなければ四段になれたと断言はできないが、そんなつらい状況で頑張る理由などない。
途中で見切りをつけたのは正解。
女流に専念するもよし。場合によっては別ルートでプロ棋士を目指すのもよし。