たとえば64手目の相手の狙いは16同香15香同香同角だが
16同香に19飛とすればその狙いは消せる
本譜は37角成の厳しさを見誤った
戦いの始まりは相手の狙いがわかっていればかなり先の変化まで読める
64手目の時点で37角成には45歩の狙いもありそれが厳しい読めていれば攻め合いの選択は選ばなかったかもしれない

90手目の65桂は57桂成と77香打の狙いで
取れば44馬の王手龍だが龍は紐付きの局面
この局面は単に65同歩が正解だが
57桂成と77香の厳しさを測るのに簡単な考え方がある
終盤には速度計算が便利な考え方
あと何手で詰めろがかかるのか?を基準に読みを進める方法だ
57桂成は次に67成桂とされると詰めろがかかるし、77香も78香成同銀68金が詰めろ
この速度を上回る攻めがなければ受けるべきだし自玉に詰めろのかかる速度が最も遅くなるだろう受けが最善になりやすい
終盤の速度計算ができるようになれば受けだけでなくより早く詰めろをかけるために攻めも上達するだろう