>>493
角が持駒になっていると先後同型になりやすいからね
研究しやすいし、木村や升田が得意にしていた戦型で大山は遅れを取っていたのでは
戦型不明局もあるのでこの通りというわけではないが、対升田戦では角換わりの成績(18局)が悪く(すべて後手番)、逆に勝率が高いのは相掛かり(11局)と対後手振り飛車(27局)だった
そして、升田との角換わりは先後同型腰掛け銀の研究が盛んだった時期(大山の30代)に集中している
木村・塚田・升田戦(13-21)を除いても角換わりの勝率は0.676で
大山にしては低い
角換わりの将棋は形勢を悪くして終盤戦に入ると一直線の変化が多く強い棋士相手では逆転の望みが少ない
それが理由で角換わりを嫌っていたのだろう
現に角換わり71局のうち先手で採用したのは6局しかない
大山の20代から30代は自分に向いている将棋は何なのか、勝率が高いのはどれかを模索していた時期でその意味でまだ弱かった大山とも重なっていると言える