【企業】ソフバンクG、4月の自社株買い2346億円−巨額赤字発表後に加速

ソフトバンクグループは4月、2346億円(株数は5392万8800株)の自社株買いを行った。
5000億円の上限金額に対する累計進捗(しんちょく)率は50.1%となった。

15日に関東財務局へ提出された報告書で明らかになった。
3月末までの2週間で取得した金額と株数(160億円、472万株)を大きく上回り、合計の買い入れ額は2506億円、株数は5864万8400株に達した。

ソフトバンクGは13日に前期(2020年3月期)決算の巨額赤字見通しを発表したが、翌日から1日当たりの買い入れ額が増え、14−20日の合計額は1500億円超と膨らんだ。

4月の同社株は22%上昇した。3月に2016年以来およそ4年ぶりの安値(2609.5円)を付けた後、5月15日時点では4574円まで戻している。

ソフトバンクGは3月13日、最大5000億円の自社株買いを決定。
ただ、株価下落が止まらず、同23日には資産売却などを元手にさらに2兆円の自社株買いを行うと発表した。
自社株買いは物言う株主として知られる米エリオット・マネジメントも提案していた。

18日には決算発表を行う。投資先でシェアオフィスを運営する米ウィーワーク関連の新たな損失計上を理由に、前期純損益は過去最大の9000億円の赤字になる見通しだ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-15/QA55O5DWX2PU01