まあ、べつに赤染を支持するわけじゃないが、
はっきり言うと文学史上における“ロマン主義”の概念なんて、
大半の人にとってはどうでもいいことなんだよね。
フリードリヒ・シュレーゲルとロマンティック・アイロニーとか
スタール夫人だとかシャトーブリアンとかヴィクトル・ユゴーとか
はっきり言ってそんなものはどうでもいい

むしろ大半の人にとって大切なのは「レミゼラブル」のコゼットの物語だとか
ドラクロワの絵画とか、ベルリオーズの音楽とかなわけ。
つまり重要なのは“ロマン主義”の語源などじゃなくて、
“ロマンチック”なるものの、現代における受容、あるいはその意味の変容なんだよな。わっかるかな〜