受賞に納得できなかった芥川賞受賞作
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>>23
いくらなんでも、羽田はない。あの年は受賞作なしでよかった。 舞城と中原昌也はいったいいつになったら受賞するのですか? 舞白とか中原みたいな終わったコンテンツに
なんで芥川をやらなきゃいかんの じゃあ賞もらえそうな旬なコンテンツって誰なんですか? 村上春樹にいまさら与えて辞退されるとかしたらおもしろい 磯崎で保坂和志枠を使い尽くしただろ
終の住処がなければ柴崎だったな >>32
そっかあ
柴崎さんの絵画的な街の描写が好きなんですけど
たしか二回なってますよね候補
三度目はもうないでしょうか >>33
磯崎よりは柴崎だと思うよ。
でも彼女は芥川賞なくてもやっていけそうなんだよね。
あとは朝吹家のプリンセスにやるんじゃね
文壇ってそんなもの
もう諦めてる あり過ぎていちいち上げてられない。
最近の芥川賞受賞作はもちろん、候補作とか読んで思うのは、
「おまえいくら純文学でももうちょっと面白いこと書けよ」
ってつくづくあきれることが多い。
文章、雰囲気、全体的なセンス、そのうちの一つでもいいから工夫して
あれば少しは楽しめるんだけど、
「これはどこが面白いんだ」って印象しか残らないからな。
>>34
何十人何百人が一席を奪い合うわけですから
ほとんど宝くじみたいなところもあるんでしょうね
太宰が芥川賞を取ってないと聞いたときは
文学初心者の自分にもすごく印象的な事実のように映りました
案外そういうもんなんだなーと 辻と遊が同時受賞したやつ
日蝕
終の住処
川上さん両方
女の子二人が同時に受賞した2作 スレ違いなんだけど、逆に納得の受賞作ってあった?
限りなく透明に、は納得だったけど 夏の流れ
そんなに凄いと言う訳じゃないんだけど小説らしさがある
それに硬派だしな >>40にならってスレ違いだが訊いてみたいんだけど、
皆さんが受賞作に求めるものって何ですか? # 第123回(2000年上半期) - 町田康「きれぎれ」、松浦寿輝「花腐し」
# 第124回(2000年下半期) - 青来有一「聖水」、堀江敏幸「熊の敷石」
# 第125回(2001年上半期) - 玄侑宗久「中陰の花」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ←これが分水嶺だったという気がする
# 第126回(2001年下半期) - 長嶋有「猛スピードで母は」
# 第127回(2002年上半期) - 吉田修一「パーク・ライフ」
# 第128回(2002年下半期) - 大道珠貴「しょっぱいドライブ」
# 第129回(2003年上半期) - 吉村萬壱「ハリガネムシ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ←上の4作は許容できる人とできない人が半々くらいに分かれる印象
# 第130回(2003年下半期) - 金原ひとみ「蛇にピアス」、綿矢りさ「蹴りたい背中」
# 第131回(2004年上半期) - モブ・ノリオ「介護入門」
# 第132回(2004年下半期) - 阿部和重「グランド・フィナーレ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ←ここまでの3作は結構騒がれていたと思う、何かと引換えにだが、まだ話題になってた # 第133回(2005年上半期) - 中村文則「土の中の子供」
# 第134回(2005年下半期) - 絲山秋子「沖で待つ」
# 第135回(2006年上半期) - 伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」
# 第136回(2006年下半期) - 青山七恵「ひとり日和」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ←あまりに地味すぎてもう話題性も無くしたという感じ
# 第137回(2007年上半期) - 諏訪哲史「アサッテの人」
# 第138回(2007年下半期) - 川上未映子「乳と卵」
# 第139回(2008年上半期) - 楊逸「時が滲む朝」
# 第140回(2008年下半期) - 津村記久子「ポトスライムの舟」
# 第141回(2009年上半期) - 磯崎憲一郎「終の住処」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ←変人気取り♂♀、外人、派遣、ビジネスマンと手当たりしだい与えてみた、という感じ 芥川賞で感心したのは『三匹の蟹』だけだな、とくに後半
芥川賞候補では『風の歌を聞け』まぁこうほさくなんて殆ど読んだ事ないけど 48-49みたいな分析、80年代や90年代にも見たような気がする
結局「若者が堕落し続ける」ように見えるって奴じゃね >>46
綿矢ってどう刷新したの?
史上最年少受賞者で、高校生の話を題材にしただけじゃないの?
何が新しいの? 綿矢みたいなのはむしろアリ
小説技巧みたいなことを言い出すなら直木賞がエンタメの技巧派向けになってるから 46じゃないが高橋源一郎や平野啓一郎などいろんな人の著作で綿矢の刷新性は書いてあ
るからそれ嫁
でもオレは綿矢はいいとも思うけどそれほど支持もしてない
中年以降の世代が目新しく感じるのはわかるけど
いまどきの選考委員は、今までとは違う文体なら、それが優れているかどうかを評価しないで
ただ新しいというだけで、推すんじゃないかい?
そもそも文学とは、文章の芸術だから、問題は中身と文体が芸術性を備えているかどうかだろうと思うが
綿矢リサの文章はその点どうなのかね?
まあオレはガキの書いた小説なんか読みたいと思わんから
綿矢のかいたものなんか読んでないがw 綿矢りさの文章は、文体には何の新しさもないけど
センスがいいなと思いましたですよ、あたくしは。
蹴りたい背中の文庫の解説
誰だったか忘れたけど、言ってることは「あー、たしかに」と思った 文壇のおっさん達は
若いねーちゃんが大好きだから
それだけでも推すよ
まして若くてかわいければ無敵 >>55
同感。
中年以降がああいうのを迎えるのは単にスケベ根性からじゃないの?とまで俺は勘ぐってる。
ガキを嫌う訳じゃなく、単純に食い足りんのよ。 >>48のリスト見ると、猛スピードで、辺りから不思議でイロモノっぽい
何かよう分からん現代日本の風俗世相描写みたいなのになってきた感じ
もっとも俺は堀江とか町田もあんまいいとは思わんけど
選考委員の一人、三浦哲郎は蹴りたい背中を評して曰く
「この人の文章は書き出しから素直に頭に入ってこなかった。
たとえば『葉緑体? オオカナダモ? ハッ。っていうこのスタンス。』と
いう不可解な文章。私には幼さばかりが目につく作品であった。」
まったく同感。 >蹴りたい背中
女の子の話し言葉の世界だし、そういうのを「これが新しい!」ってのはいつの時代もあった事だし、
本人も無邪気に書いたんだろうから別にいいんじゃね?
ま、俺はそういうのに全く興味は無いんで勝手にやってくださいって感じだが
むしろ>>54にある高橋とか平野とかが取り上げたってのが聞き捨てならんな
やはりこの両者はバカだったかという話だが。 近年のはひどいな。乙女の密告とか少女小説じゃないかと思ったわ。
純文学にしてはキャラクターが虚構すぎる印象。
俺が納得できたのは、安部公房、大江、中上、池澤夏樹かな
まあ、そんなに多く芥川受賞作読んでないが。 昔のものしか良く感じられなくなってきたら、まわりのではなく、自分の見る目がなくなってし
まったのではないかと疑ってみたほうがいい 「キャラクターが虚構すぎる」
そこは方法論次第だろうね
ドストエフスキーだって福永武彦だってかなり虚構よ >>69
日本文学に限っては本当に劣化してきているから困る >>69
今の若い奴が書いたものが良いと感じて、昔の作家の作品がいいと感じられなくなってきたら、
自分の見る目がなくなってしまったのではないかと疑ってみたほうがいい >>68
乙女の密告は未熟な少女小説みたいだね。綿矢をほめるわけではないが
綿矢のほうは中身があった。確かにああいう若い心の動きとかみずみずしさがあった。
けれども乙女の密告は少女小説といっても周りにオロオロとふりまわされるだけで
周りの人間と共感のない現実味のない主人公がかかれてあった。そして最後に
「アンネフランクを密告したのは私です」と突然密告する。そのときの私とは
主人公であって主人公でない匿名性をもっていて、一般の人が密告者、ゲシュタボに
も等しい罪びとですと周りの人間を告発する。周りの人間に対して挑戦状を
叩きつけている作品。そういう作品は昔からよくあって喝采を浴びたりもしているが、
喝采を浴びるにはなるほどと納得させるものがなければならないのに、あの作品は
形式だけで内容をたしかめもせず審査員が賞を与えてしまったようだね。 近年の芥川賞はまた異様なものを感じさせるな。連続性があるような気がする。
川上の「乳と卵」で出てきた小学校6年生の女の子は一般社会との間に薄い膜を
持っていて社会で生活してもどうしても溶け込めない溶け込まないメンタリティを
持っていた。それをロポコンの中にいる、と表現していた。「乙女の密告」では
主人公は大学生になっているが家庭環境は「乳と卵」の女の子と驚くばかりに
似ている。母親は水商売で暗い穴倉のような家に住んでいる。友人関係では薄皮を
かぶって自分を隠し大衆に迎合してやっているようで大衆が理解できない。そして最後に
その皮を破って彼女は真の姿を現す、そして周りを罪びとだと告発する。周りの人は
何が起こったかさえわからず無関心で自分たちがされたことの意味もわからないまま。
まったく警戒心とか敵意というのはない。
これからどういう展開になるのだろうか? 一言で言うと、
詰まらん内容をびっしり、まっ黒に書き込むな
ってことじゃないですか? いつのまにかkamome.2ch.net が復活ししていた。文学板で一個だけ爆走してるスレが
あると思ったらそこかw 約9時間前 TweetDeckから
http://twitter.com/nzm/statuses/24397248140
nzm
大森望 Ohmori Nozomi
樹液が蒸発し果ててその音が聞こえなくなり、煙が紛紜と溢れ出した。
烟影は先程とは殊なる濁った黒い色をしている。細風の戦吹く度に、薪の山が幽かに紅潮する。
焔は知らぬ間に、内部で肥っていた。恰も一個の飯櫃な生き物であるかの如く。
火は時折素早く触手を伸ばしてみては、外に積まれた薪を?み、己が腹中に収めむとする。
しかし、その多くは成功しない。徒に幾条かの不吉な跡を残すのみである。
すると、突然癇癪を起こしたように、二三の小さな薪を好き飛ばしたりする。
焔は俄かに勢い附いていった。間歇的に鳴っていた薪の破裂する音は、次第に絶え間なく、降り
始めの驟雨が地を撲つように、続け様に響き出した。木片が、幾つも周囲に零れている。
−日蝕p174-175
石筍は、真直上方に伸び四半分程を剰して一度括れた後に、一層大きく膨み、
その儘緩やかに先端を結んでいる。対を成す鍾乳石も殆ど同じ形である。
丈は各が人の三倍もあろうか。二つの滴石は、将に触れ合い、溶け合わむと
する刹那の所で、纔かに指二本分程の隔たりを保っている。
間隙は存在の予感に閃き、爛熟し、存在以上の充実した緊張を孕んでいる。
−日蝕p128
対立は、その面貌にも見えている。閉ざされた瞼は、苦痛の故とも、眠りの故とも
判ずるを得ない。眉間に仄めく数条の皺は、愁いと快楽とを両つながらに予感させ、
その謎を、際立った鼻準の直線の裡にあずけ、永遠に隠してしまう。
瞼際は締まり、顎の曲線は熟し遣らぬ果実のように滞らない。
それらを覆い侵さむとする髪は、叢がる爬虫類の如、又、甕より零れる清水の
ようでもある。
-日蝕p132
ノ´⌒ヽ,,
γ⌒´ ヽ,
// ""⌒⌒\ )
i / ⌒ ⌒ ヽ )
!゙ (・ )` ´( ・) i/
.| ⌒(__人_)⌒ .| 僕はほんとは菅ちゃん応援してたんだよ
\ `ー' /
_lVl ヽ
〈゛⊂) }
>>48
吉田と長嶋はまだいい方と思うがな
まあこうして見たら分水嶺っちゃ分水嶺か >>81
お前の趣味がわかったw
安牌狙いすぎだな アンネの日記の後半がボールペンで書かれてることに関しては
何も無しか アンネの日記を今更文学で取り扱うって
何か時代的な必然性はそこにあるのか? 今の日本文学は、卑近な「生活」をテーマにするものばかりで
現代を大きくとらえたような、人間の普遍性に通ずるようなダイナミズムがまるで感じられない
そろそろ、俺の出番だな・・ 昔、とある文芸評論家の論文を読んだら、芥川賞はそもそも横光利一の『純粋小説論』で提唱したところの
“純粋小説”に対して与えられる趣旨の賞だった、と論じられていた。
それでいえば五味の『喪神』でも別にかまわないし、
さいきんの芥川賞の受賞作品群もおおむね妥当なんだろう。
むしろ大江健三郎、古井由吉のような小説が受賞するほうがイレギュラーな事態なわけだ。
まあ芥川賞の対象が純粋小説とする所論の妥当性は、
ちゃんと実証的に研究されたのかどうかは定かでないので(それについてはとんと風馬牛)
この所論については完全に肯定する気は
私にはないのだけれど。 >>86
民族主義の勝利宣言のため。
芥川賞はそれを是とした。
もちろん大和民族でもユダヤ民族の勝利宣言でもない。
>>82
> 安牌狙いすぎだな
の意味がわからない
>>83
作家は評価してるが受賞作は大して良くないだろう ヤンって芥川賞作家がTVで日中関係語ってたけど強烈なキチガイで驚いた
人の話は聴かない割り込むわで生放送中何回も注意されててビビったわ 芥川賞の権威喪失の契機は、村上龍受賞のあたりにあると思うなあ 菊池寛は山師であって、102が考えるような「芸術保護者」ではない 権威はあったでしょ。
受賞作発表の夜に候補者が戦々恐々とするくらいは。 芸術的権威じゃないね
食っていけるかどうかという生殺与奪にポイントがあったわけで、
もしも文学の芸術的地位を考えるなら、賞の変質を嘆いたりするのは無意味
だって初期と今の方針は一緒だもの
「文藝春秋をよりよく広報すること」 文学に対して権威があったと信じて疑わない人もいるんだよ。 芸術的権威とか地位って言葉、なんか不純で世俗的だね。 でも確実に柱の一つとして支え続けた賞ではあるでしょ >>110
作家や出版業界に携わってる訳でもない人には
そんな幻想を抱かせるのかもね。
賞って付くだけで。 だいたい賞が欲しくて作家やってる奴が仮にいたらそれこそ不純だもんなw >>111
何のことやら。極めて商業的な意味で言ってるのだが。
選考委員までやってるような大家でももし芥川賞がなかったら
まともに世間に知られてなかったんじゃないかって作家はいるだろう。 力道山のころは、プロレスの試合結果をNHKのニュースで流していたんだよね >>112
ほう、では君は賞が欲しくないと?
で、何がほしいんだ? 金は結果として入ればうれしいが入らなければそれだけのこと
金が必要なら純文みたいな効率悪いことするか へえ、発表さえできれば満足なんだ。
で、金が入ったらどうするの?
生活困窮者に寄付する? 俺が言いたかったのは大衆への権威だよ
芥川賞によって質のいいものに触れることが読書習慣を促進させたと思うし ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています