★☆色川武大☆★
>>161
麻雀放浪記は飛び抜けた傑作だからねぇ。
畑氏が立腹したのもわからないでもない。 牌活字が出てくるだけで当時は色物扱いだからね。
まぁ、今もそうだけど。 色川先生はエッセイも絶品だよなぁ〜。
怪しい交友録∞喰いたい放題≠たり、何度も繰り返し読んだ。 小林信彦が確か「唐獅子株式会社」で直木賞にノミネートされた時に、対抗馬が「離婚」だと聞いて、「その小説いいの?」と編集者に尋ねたら、
「いいとか悪いとかじゃなくて、この人は別格なんです」
と言われ、そうしているうちに、「色川武大を励ます会」の案内が文壇の偉い人の連名で送られて来た…
という話を「唄えば天国ジャズソング」の文庫版解説に書いてたねw
で、頭に来た小林さんは「悪魔の下回り」で文学賞の選考委員をDisる事になるわけだが… 小林信彦って頭に血がのぼるとメチャクチャになっちゃうんだよ。
色川武大のみならず渥美清や立川談志に対しても相当辛辣。一方で気に入ると神様にしちゃう、
古今亭志ん朝なんかまさにそう。まあ熱い人なんでしょうよ、その血ののぼり具合が面白い。 『日本の喜劇人』の解説書いてるのが色川先生なんだよなぁ。
完成度の高さに同業者として悔しい思いをした…という趣旨のことを記述してるけど、
色川先生がこういった心情を吐露するのは本当に珍しい。 >>167
当然、小林信彦が指名して色川武大に書いてもらっているから、仲が悪いはずはない。
色川さんは人の文庫の解説で褒めちぎるのは結構あるよ。武田百合子の犬が星見たとか。 小説はあまり読まないけどエッセイとかたまに読む私ですが
吉行淳之介の対談本で何度か出てきて気になり読んだ。二十歳すぎごろ。
麻雀関係はルール覚えてから、といまだ読めてない。
孤独な人間はナルシストにならざるを得ない。でないと自殺してしまう。
みたいな言葉が印象に残ってます。
売ろうかと思ったけど10年ぶりに色々読み返してみよ。 >>168
小林信彦と井上ひさしに対しては、なかなか素直にスゴいとは言えない複雑な思いはあったように思う。
麻雀関係だと清水一行とかね。
武田百合子と大相撲を見に行って、大関や横綱が出てくる頃には
いねむり先生になっていたらしい。 何故かふ寂しいんだらう。己には如何にしてもその訳が分からない。唯寂しくて堪らないのだ。唯寂しいから酔はないのだ。 近くにあるラーメン屋兼居酒屋にいったら、阿佐田哲也の文庫本が一冊
おいてあった。ラーメンを注文して、それ食いながら読んでいたら、ママさんに
「阿佐田哲也好きなんですか?私も大好きなんです〜」っていわれたな。
またそこにいこうかと思うんだけど、いく前に何か一冊阿佐田哲也を読んでから
いくとしたら、何がいいだろう? 練馬の冷やしワンタンとか目白の生玉子が食ってみたかったw
現存するとこだと、荻窪のビストロと静岡の親子丼は行ってみたいな。
>>176->>177
おー、提示サンキュー。まずは「食いたい放題」かな。ラーメン屋兼居酒屋に
いくんだから。次に読むなら、「浅草ゼロ年」がよさそうだ。 手前等にできることは長生きだけだ。
糞ォたれて我慢して生きてくんだ。
ざまァみやがれ、この生まれぞこない野郎 米長邦雄氏の訃報で、芹沢博文氏の事が書かれた
「男の花道」を思い出した。
体を壊した芹沢氏に後輩の米長氏は断酒を進言して絶交されたとか。合掌。 狂人日記読み終わった。
自分の感受性が鈍いのか 太宰の人間失格のような 一度読んですぐに深みまでわかる というものではないみたいですね。 それこそ読み手の感覚だと思う。
報告書のような文体は読み手の感情移入を許さないところがあるから うちの市の図書館で阿佐田哲也が何冊かヒットした
取りあえず以前はまだ読んでなかった(出てなかった)色川武大・阿佐田哲也エッセイズを3冊借りてきた
いやあ、やっぱりすごいねこの人。まだ放浪編しか読んでないが、なんだか随分気落ちが楽になったというか励まされたような気がする
ちなみにやはり故人となった田山幸憲のパチプロ日記も借りたけど、闘病記もある刊で泣けてくる 小説・麻雀新選組がブックオフにあったので購入
小島武夫について書いた「おおまらこまら」がいいね
内面にある不充足の塊の掘り下げ方がいつもながら深い 「狂人日記」を読んで感銘を受けたが、次には何読めばいい?
できたら麻雀小説以外で。 有名どころから読めばいいんじゃないかな
小説なら『百』、エッセイなら『うらおもて人生録』
どっちも新潮文庫から出てる >>190
他の作品に狂人日記のテイストを求めると違和感あるかも知れない。
>>191さんがあげた作品に追加して『生家へ』もお勧めする 文庫の『百』の中の『連笑』や『永日』も捨てがたい
屈託がたまって色川テイスト満喫w 短編集『引越貧乏』もお奨めしたいけど、絶版なんだよなぁ 自分もそう思ってたんだけど絶版なんだ
じゃあ『怪しい来客簿』…ってこれじゃきりがないけど 『花のさかりは地下道で』もいいね。
軽妙だけど、凄みを感じる。 ☆阿佐田哲也
↓
麻雀小説でカリスマ的な人気。
当人も「しばらくは阿佐田哲也君に頑張ってもらって」と書いていた様に
こっちで生活を支えていた。
☆色川武大
↓
中間小説で編集者や小説家仲間が絶賛。
コアな読者は存在するが売上はそこそこ。
田中小美昌をライバルと目していた。
ヒットばかり狙う現今の出版業界の状況では、色川さんの作風では
取り上げてもらうのは難しいのでは。
とかなんとか、村松具視さんが言ってた。 読めりゃ良いやとアマゾンで検索したら、1円のがいっぱいあったから取りあえず200円以下の色々買ったけど、本体1円で送料250円ってww
「百」なんか立派な単行本なのに5円しかしない
その他
離婚 1円
怪しい来客簿 5円
食いたい放題 121円
うらおもて人生録 100円(以上色川武大)
ギャンブル人生論 1円
怪しい交友録 1円
無芸大食大睡眠 195円(以上阿佐田哲也)
どういう訳か「宿六」という奥さんが書いた本が文庫と単行の両方家にあった
それと買ったはずのがないのは誰かに貸したままになってるんだな。今となってはもったいない 絶版が多いんだよね。
Amazonは猛烈に重宝なのだが
あんまり簡単に欲しいモノがさがせるので物足りない(わがまま)。
なるべく古書店で探すが、近隣のめぼしい店は
みんな買いつくしちゃった。入荷もほとんどない。
しかも品ぞろえの良かった一軒が先月閉店orz
神田では文庫は殆どゴミ扱いだし
…「恐婚」ホスイ。 「恐婚」は本当に見かけないな
『唄えば天国 ジャズソング』も名著だけど、絶版 しかしこの人の父親への思いというか観察というかを連綿と書き綴っているのは何が言いたかったのかね?
特に憎んでいるわけでもなく、もちろん尊敬してるわけでも慕っていたわけでもない。
ところでうちには「恐婚」あったぞ、文庫本が 何もせず、鬱屈を抱えて生きた姿が、そういう人物に対する視点の原点なんじゃないかな
自分の中にも同様のものが受け継がれてるので興味深く観察してる感じ
親子だけど仲間意識みたいなものがあったような気がする >>203
>親子だけど仲間意識みたいなもの
確かにそれはあるかも
底流にはやはり愛情があるのか 頭の形が異形でという話、すでに20回ぐらい読んだぞ 星新一と、どちらの後頭部がより絶壁か競ったとか。
人前ではそうしてジョークにしていたが
同時にどうにもならないほどの内なる屈託が…… アサダ二世 という芸人は腹違いの弟さん?
エッセイでよく書いていた弟さんとは別人?
そんな人がいてびっくりなんですが。 いや、あれは本人が腹違いと言っているだけと思われ。
実弟とは全くの別人。
芸名からしてアサダ「ニセ」のもじりだし。 そうだよ
引越し貧乏にもアナザーストーリー的な短編がのってる このスレ、まだあったのか。
おれが立てて放置しておいたのだが・・・ 「だが、スレが残っていて嬉しかったんじゃないのか ───」 ←色川風 >>213
ああ、嬉しかったな。
これからも、ぽつりぽつりレスしてくれや。 いつもの騒がしい芝居じゃなくて抑え気味なのが良かった つーか原作どおりのドラマだったの?
色川先生があんな陳腐なセリフはくかね… 原作読んでないけどおもしろかったよ
ED曲の眠りに誘われもマッチしてていいな
用水の曲なんか知らんからこのドラマのために作った曲かと思ったわ 伊集院の原作はもう少しねちこい。いろいろな意味で。
だからコクのある挿話もたくさんあるが、無駄な話もある。
真面目に書いた小説作品だったよ。まあ良かった。
阿佐田も色川も、どれもいいけど、繰り返して読み返すのは
「うらおもて人生録」かなあ。読み手への愛情が溢れてて気持ちいい。 ナルコレプシーで知られた作家。突然眠り込んだ逸話が多数。
が、ついにナルコレプシーの発症メカニズム解明、
脳内視床下部で作られるオレキシンの不足が原因とわかった。
睡眠、覚醒、摂食等の生命活動の基盤に関わるオレキシンを発見した
柳沢正史氏はノーベル賞候補。
いま色川武大氏が存命だったらマスコミが集中したんだろうな。 古今亭志ん朝の旧宅、色川氏の実家のすぐそばだったのね
さらにそのハス前が峯竜太宅って矢来町有名人大杉だろ いろかわたけひろがMacでも一発変換されるようになりました、先生。 近所の古本屋で引っ越し貧乏ゲット。
語り口はいつもの飄々とした色川節なんだけど、
50を過ぎてご自分の晩年とか死にたいする感慨が語られていて
興味深い。先生は先は長くないと覚悟していたのかなあ・・・ 遊び人だった若い時分の仲間も次々と早逝してたらしい
不摂生が歩いてるようなもんだから短命なのが当然と思ってたでしょ
ナルコレプシー発症後は特にね 親父さんは長命なのに
もうちょっと長生きしてほしかった 色川名義だったか阿佐田名義だったかも定かではないですが、
自分のルーツを求めて誰かバクチ仲間と一緒に和歌山(三重?)の色川を訪ねたエッセイがあったと思うのですが、
題名や、どの本に収録されているかなど、どなたか御存じないでしょうか? >>234
>>235
!有難うございます
福武書店から出てる全集や井上志摩夫名義の本を探してますが、古本屋では殆ど見かけないですね
どうしてもネット頼りになってしまう・・・
歳を重ねるにつれて阿佐田より色川の本を手に取るようになってきますね >>233
『ばれてもともと』中にも別の色川探訪記がありますね なつかしい芸人たち が一番好きだ
今では歴史になってしまった人や歴史に埋もれてしまった人が
この人ならではの視点で語られれて興味が尽きない 奥さんの書いた『宿六 色川武大』を漸く読んだ
思ったよりひどい旦那さんだね
内面(うちづら)と外面はやっぱり違うものなんだな
でも奥さんをずっと頼りにしてたのがよく分かった 中島らもの奥さんの書いた本も、
ファンのらも像にヒビがはいるような内容だったです。
まあ、しょうがないんだな。
だからって、見た目のよい部分がうそっぱちとは言えないんじゃないかなとも思う。 >>242
あれもひどかったねw
わかぎえふに対しての好感が地に落ちたわ
高橋和巳との生活を書いた高橋たか子の本も、所々にギョっとする表現があった
勿論良い部分が嘘だとは思わないよ そういうもんなんだなあ。
作家じゃないけど、長嶋茂雄だって、
イメージとしては天然で「どうもー」の人ってことになってるけど、
例えばお抱え運転手とかへの人あたりひとつとっても、
かなりの傍若無人、暴君ぶりらしいし。
人前で求められてるイメージを演じるストレスは相当のものなんだろうね。 長嶋家については、本当の実態を書いてしまったら国民における長嶋像が崩壊してしまうから、
どのマスコミも本当のことを書けない、と聞いたことがある。 渥美清も、寅さんと自分とのギャップに悩んでたね
奥さんの本を読んで思ったんだけど、一関には結局は住みたくなかったのかね
山や自然が怖いとか言ってる人だし、やはりゴミゴミとした都会の方が性に合っていたんだろうか 談志も奥さんの本をボロクソに書いてたね(笑)
しかし 美人すぎるよ 談志は色川のシンパだからね
だが、奥さんから見れば談志も亭主の命を削った取り巻きの一人に過ぎない
談志自身も「自分も含めた取り巻きが色川の兄さんをコロした」と書いてたっけ 奥さんの写真(若いころの)って見れるところあるの? ご飯が余ったからカレーをかけてくれ、今度はカレーが余った、ご飯を足してくれってw
パタリロが言いそうなセリフだわ。 奥さんの本、別に色川氏のイメージを壊す類いのものじゃなかったよ。
普通に面白かった。 作品は読んでないが、スレを読んでて荷風の模倣者だと思ったが。 色川は漱石をやりたかったんだよ
つーか作品読んでみて欲しい 全集は一冊ずつ地道に集めてる。まだ1,3,6,15しか持っていないが・・・
将来的には安価で電子版で買えるようになるんだろうなあ
怪しい来客簿の筆致がなんともいえず良いね 食エッセイで、桜が嫌いと書いてありましたが、
その理由については、別の作品で触れていますか?
桜餅ムシャムシャ食べそうなイメージあるのに。 そもそも八方美人タイプは信用されず、嫌われるのが普通だがな。
職場で俺の知っていたその典型みたいな男は、責任を回避するばかりのつまらん奴だった。
なぜ、色川は慕われていたのかな。
子供のいたずらを見守る大人の心を持っていたんだろうが、もう少し長生きしてほしかった。