内田百閒 第六阿房列車
【作家紹介】内田百閒（1889～1971）
小説家・隨筆家。岡山の造り酒屋の一人息子として生れる。
東大獨文科在學中に夏目漱石門下となる。
陸軍士官學校、海軍機關學校、法政大學などでドイツ語を教へた。
『冥途』『旅順入城式』『百鬼園隨筆』『阿房列車』など著書多數。
1967年、藝術院會員推薦を辭退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。
本名、内田榮造。別號、百鬼園。
【前スレ】内田百閒 第五阿房列車
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1276084264/
【第四スレ】内田百閒先生の第三阿房列車
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1106390689/
【第三スレ】内田百鬼園 第三阿房列車
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1104122404/
【第二スレ】【百鬼園】内田百閒先生の第二阿房列車【先生】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1045663068/
【第一スレ】 内田百閒先生について語り倒したいのだった。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/981980934/
>>500
面白さと言っても夢をそのまま文章にしたようなものだからねぇ
自分は不条理や意味不明を理解しようとしないで書かれている状況や風景を
そのまま頭に思い浮かべて夢でも見てるような気分で読んだよ。 >>501確かに夢を見てるような感覚で読めば、不条理展開も尻切れトンボも楽しめるかも 同じ夢幻小説でも
漱石の夢十夜はすごいな
完成度が高い 冥途・旅順～って同じような話ばっかだからな
全部好きになる必要もないだろう 芥川が評していた通り、
夢を描写したものである。
夢という題材による文学作品ではなく、文章で描きだした夢そのもの。
近代文学的な人物の自我を問う心の描写なんてものはない。
恐ろしい観察力は実体どころか現象wすらない世界を文章に再構築した 。 ご本人が面白い文章なんて下品でいけないって言ってるんだから、
面白さなんか無くていいんだよ。
多分にツンデレ発言でもあるんだろうけど たしかに、百閒に近代的自我のようなメタ視線はないと思う。
偏執的とも言える細かい描写力や日常生活での拘りなど、たまに病的なものを感じることもある。
禿を執拗にからかったりするところなんかは、どう考えても子供っぽい。
ただ、とにかくユーモアのセンスが抜群だと思う。しかも、百閒のユーモアにはイロニーがない。
ニヒリズムに支配されたユーモアみたいな。
百閒を読んでいると、色んな人が死んでいる。当時の医療技術を考えても、やはり死にすぎだと思う。
まるで百閒が死神なのでは、と思えたりする。若い頃に父親、大親友を亡くし、その後も息子、教え子･･･
ある種のニヒリズムに陥るのも当然ではなかろうか。
百閒の心象風景は想像を絶するほどの寂寥感で満たされている気がする。 父親、芥川、久吉さん、宮城検校、中野勝義、北村猛徳、清さん・・・
ぱっと思いつくだけでも結構亡くなってるな >>508
百閒先生は「教え子」という言葉は嫌いだと言ってた。
（出典わすれた） 言ってたね。「学生」って言わなきゃね。
でも長野初さんは正確には学生さんとは違ったから
彼女のことは何て言ったら百閒先生は納得して下さるんだろうな、と思う
周囲に死者が多いのは百閒に限らなかったんじゃないかな、あの時代。
百閒が克明に記録に残しているだけで。
そういや百閒自身も子供の頃死にかけたね、おけし頭を井戸だったか池だったかに浮かべて >>511
ジフテリア?になった時は百閒は高い注射で治ったが
助からなかった子供の話は泣ける。 百鬼園先生ってツンデレでもありワガママでもあり紳士でもあり天然でもある気がするんだけどようするに偏屈爺って解釈でいいのかな？ 隣にいたら面倒くさいだろうけど、今の時代から文学作品を通して触れ合うには最高の人。
魅力的すぎる。随筆めちゃくちゃおもしろい 旅愁の
寝台でズボンを破ってしまい、浴衣にパナマ帽、編上げ靴で駅に
降り立った先生の姿を見てみたいわ 北村孟徳って何で亡くなったの？
それについての随筆教えてください 分からない
百閒は北村猛徳の死については何も触れてないし、随筆にも書いてない 今まで読んだ摩阿陀会についての随筆にはどれも、孟徳が書いたユニークな招待文を百が直すという順序があった
まさか百より早く死んでたとは..悲しかっただろうな 来年から正月がなければいい。
平和な平日の方が正月元旦よりどの位おめでたいかわからない。 youtubeで百閒の声を聞いたら、やはりどことなく岡山訛りが感じられて嬉しかった 山口晃の『すゞしろ日記』読んだ人いる？
山口晃は現代の百閒だといいたくなるくらい面白い
百閒好きには合うと思う
一條裕子の漫画も悪くないが
山口晃の方が百閒的 百間先生が東大在学中に住んでいた下宿、2003年まで残ってたみたいだけど写真とか撮った人いないかしら
根津権現傍のS字坂の頂上あたり 一部で有名な「まこ」という猫の顔が
いつものムスっとした百鬼園先生のご尊顔にしか見えなくて困る まこ似てるかなぁ…感じたことないや
どっちも可愛いけどw >>527
全部似てるとは言ってない
特定の表情の写真だよ 九段下交差点にある昭和館５階の映像音響室で
「鉄道八十年」と検索すれば、動く栄あんの姿が
ニュース映画で見られる
ほんのちょっとだけど
http://www.showakan.go.jp/index.html お前なしではうんたらかんたら？
前の放送の時に観て、録画もしたから今回は観てない 仏心寺に行った。曇っていて雨が降りそうな天気だったが
分譲している墓地からの景色はよかったよ
お花、お庭もきれいでね
次回行くときは晴れますように 一日早く金剛寺にお参りに行きました
墓前には月桂冠とスーパードライとエビスと大手まんぢゅうが
供えられていました
私は手ぶらだったので先生にはお会いできませんでした 今週の週刊現代の書評のコーナー、細野晴臣のインタビューページ内の
アンケート「気になる作家」が 内田百閒だった。 全集か旺文社文庫、でもどちらも新刊書店では買えない
百閒先生を読むなら旧字なんだけどな >>536
旺文社は新字旧仮名じゃなかったか?
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なんとなくｗ
百閒の上司とか親戚とかで って、かなりご高齢みたいだから無理か・・
百閒って古びないよね 不思議 この先生のユーモアには俺も勝てない。
オリジナルの笑だと思う。
死ぬまでに大方の作品を読んでみたいと切に思う文豪のひとり。 >この先生のユーモアには俺も勝てない。
この一文に大笑いさせていただきました。
素晴らしいユーモアセンスだと思います。 笑いのセンス皆無の馬鹿なエテコウども
俺にとってのあの文体のリズムは高かなユーモアだ。
ユーモアって英英辞書で今から調べろや！
英和辞典ではないからな。英英辞典だ。
ユーモアって言葉が日本語のそれではないことを勉強できるいい機会だぜ。
英英辞典が無いヤツはいまから本屋に直行して買ってこいや！
なお、それなりの本屋でないと売ってないからな。注意せや！
その後カキコしたまえwww おっと、ネット調べはカンニングだからそれは無しだぜ。
馬鹿ども 第一読んだけど面白いなあ、久しぶりに馬鹿笑いしましたよ。
第二も注文します。 >>547-548
日本語で
>>550
やっぱりそれか
Thx ユーモアというのは、「有情滑稽」という意味だ。
馬鹿物どものかぼちゃ頭では理解できまい。
そもそも「有情滑稽」を読めるか？
したがって、内田百閒はユーモア作家だということだ。 百閒のユーモアはげらげら大笑いするようなのはあまりないね。
鳴き止まない鶏に切れるとか悪さした生徒を学校の中追い回すとか
糊付だったので前後に分離したズボンをもってる先生とか
その場面を想像するとおかしくてたまらないのはある。 サラサーテの盤
勝手な解釈だけど、結局この未亡人は義理の娘を「見捨てた」のかな？
ようちえん、云々いってるけどもういなくなったんだよね？ お金がなくて幼稚園にも入れてあげれないから
ないているわけでしょ >>553
あんたなりに言いたいことは解るが、2行目が余計。 いやあ、素直じゃないもんでw
あの唐突な幕切れ、やっぱ「始末」しちゃったんだと思う 主人公が頻りにきみ子の不在を気にしていること、
おふさ曰くだけれどきみ子が深夜に亡父と会話しているらしいこと、
主人公の妻ときみ子（及びその父）との「関係」（おふさの「亡夫がきみ子にやりたいものは奥様がご存知の筈」という発言）
おふさの「きみ子は亡父の元には絶対に行かせない」という宣言、
全体に流れる不気味さ、
などなど考えると、単に「幼稚園に入れられなくて可哀そう」という話ではないように思う >>559 ：吾輩は名無しである：2014/09/21(日) 21:16:25.59
お金がなくて幼稚園にも入れてあげれないから
ないているわけでしょ
あなた、百閒も泉鏡花も読まなくていいんじゃない？w 今手元に本がないんでうろ覚えなんだけど
確かこのラストって夜半に一人
で訪ねてきた未亡人にサラサーテの盤をわたして帰り際に
「娘さんはどうしたの？」「幼稚園に行ってるのでここにはいない」みたいな流じゃなかった？
夜に幼稚園なんてやってないよ 睡蓮て晩になると光りますのねか
確かに晩に幼稚園はおかしい >>566
そのとおりだよね
このブキミかつ唐突な幕切れ
いろいろ考えてはいけないことを考えてしまうね
「幼稚園にいかせてあげなくてごめんなさい」なんて「合理的」なオチ、
よく思いついたもんだよね
真剣に聞くけどその程度の想像力で百閒読んで楽しいのかな？ 勘違いしてて笑えるな
面白いレスがあったのでおやと思ったわけだよ
かなり読み違えていたことをわかっただけでも感謝です この夏、旅行ついでに岡山に寄った。
路面電車の駅に「ビアガー電」というポスター発見。
最近ローカル線でこういうの多いよなとしげしげ見たら
岡山出身のグルメで鉄道ファンの作家
内田百閒も驚き‼︎
というキャッチコピーが。
確かに（食堂車の無くなり具合と併せて）驚かれるだろうなぁ… 百閒はグルメとはちょっと違うような気がするな、こだわりは強いけれども グルメなら小島政二郎だろ。
小説はまったくだめなくせに、しかも、
芥川の犬だったくせに、やたら鼻息だけは荒かった。
自分の舌を唯一無二のように勘違いして100歳まで生きたアホ。 東京日記読んでるけどなんじゃこりゃてな感じです
シュール目指してたのかな そうですか
ちくま文庫はもう品切れなんでしょうか
俳句帖注文したんですが 東京日記読んだ後に荷風の地獄の花読むと
落語と歌舞伎くらいの温度差があるね また人身事故で列車が止まった
東京はどーなっているのかな >>579
永井荷風の本は面白かったよ。評論家の方が向いていたかもね。 旧かなが好きなので旺文社文庫版を集めているのだが
今日行った神保町の古本祭りでは見かけなかった
福武の全集はあったけどね 内田百聞は「まあだだよ」という映画と関係があるな。
今度レンタルしますね。 俺は百閒は新字新仮名の方が好きなんだな。旧字旧仮名だとちょっとコテコテすぎて。
旺文社のも良く旅行に持って行くんだけど。
川端は旧字旧仮名が好き。 初鴉屋根を離るる縁起哉
この句の縁起とはどういう意味でしょうか 邪悪の化身である鴉が家から飛び立つのが
縁起がいいのかてこと 飛び立って家から去ってゆくから縁起がいいってこと。 
