原案である中世民話に関しては岩崎武夫著「さんせう太夫考(平凡社ライブラリー刊)が面白いですね。
他には山椒=散所の長者である山椒太夫を蔑視した差別民話だ、といった指摘もあります。
どの団体が糾弾しているのかは、まあ伏せておきましょう。
でもまあ、その当時塩田経営がなされた場所とはそういう所だったという事は知っておいてよいでしょう。

中世遊行僧によって寺社における祭時の演芸として語られていたお話が
明治期の文豪の手にかかるとどのように変貌したのか?
といった点が見どころといえば見どころでしょうかね。