権力と云うものは無暗に弾圧などしない
その体制維持に有益であるのなら多少の自由は認める。
分かりやすく言えば散歩と餌とで飼いならされた番犬のようなものだ。
で、そんな境遇を自覚しつつも、ついつい尻尾を振ってしまうので
ストレスがたまって変な小説を書いてしまう。
これを知識人の悲哀として持ち上げる輩が鷗外伝説を作り上げたのだが
正しくは勤め人、あるいは役人の悲哀というだけの話でね。