鴎外が目覚めて終生悩み続けた「個人vs家・社会」と「自我の確立」
やはりまだ現代にも通じるところがあると思います
古いのは、鴎外や漱石の価値観よりも、育った時代でしょうね

>>873
文学を読む上では、差別語は些末な問題かもしれませんが…
でも『文づかい』に現れる鴎外の表現の美しさは本当に見事ですよね
あれもこれもと描くカラフルな前半から
最後はストーンと衣服の水色だけに焦点が定まってゆくこの感じ
語り手がイーダの内面に深く踏み込みつつ無言で見送るのとリンクしていて
それを考えると前半はあらすじだけなんて本当はいけないですよね