>ここで不思議なのは、霙であったはずの雪が「どこも まっしろな」雪に変わってしまっている
>「びちょびちょ沈んで」きたはずの霙が「うつくしい 雪」に変わっている

だから、詩中の至る所に、そういう賢治の心象が反映されているとさっきから言ってるわけなんだが
実際には「びちょびちょの霙」だったんだろう、その記憶に残っている印象を思い返しながら、そこに賢治の詩的心象が美しい白い衣をかけて、
それが実際の記憶と絡まり合って、「うつくしいまっしろな雪」になったんだろう