ナイン・ストーリーズって、なんの理由も示されないままシーモアが拳銃で自殺する場面から始まり、小学生の国語の教科書レベルの自己完結的なわかりやすい短編を挟み、最後にテディの、またしても理由の示されない自殺と、誰かの悲鳴によって終わる。

この構成。

んで、言い逃れできないのが、冒頭の片手のなる音〜って文。

私の好きなサリンジャーってのはそれぞれあっていいと思うが、文学史上においてサリンジャーってニューウェーブの人だったってのは、すでに他界してる人にこういう評価するのもどうかとは思うが、もう、言い逃れしようとがないと思う。