【ライ麦】サリンジャー総合【グラース】
>>640
ビートルズが一時期なんとかってヨガだかに嵌ってすぐ嫌になってやめたって話は有名だが、あの時代に西洋人にオリエンタリズムみたいなのが流行ったんだが、その一昔前にオリエンタリズムにガッツリのめり込んじゃってた人の一人がサリンジャーで、サリンジャーにせよビートルズにせよ日本人にとっては逆輸入されたオリエンタリズムみたいなのがある。
これを団塊世代の一人の西洋文学好きの日本人男性の視点に想像のピントを合わせると、村上春樹って現れるべくして現れた作家だと思う。 活字の学び
2007年09月16日
第12回「翻訳文学のいま」
【角田】 10代で唯一読んだ英米文学が野崎孝さん訳の『ライ麦畑でつかまえて』です。村上さんの新訳を読んで、こ
んなに違うものかと思いました。すごくクールで格好良く思えた主人公の男の子が、弱っちくてちょっと情けない子にな
っていて。自分が大人になったこともありますが。17歳で村上訳を読んだら、もっと違う感想を持ったかもしれない。
【金原】 たしか川上弘美さんが、新訳はモダンな家だが、昔読んだ旧訳は古い自分の家みたいと言ってたけど、それは
あるかな。
金原瑞人
角田光代 白水Uブックス
ライ麦畑でつかまえて
サリンジャー,J.D.【著】〈Salinger,J.D.〉/野崎 孝【訳】
白水社(1984/05発売)