>>142
長くなるからレス2つで説明する。

「面貌について」をテキストにして
石川淳がいかに日本語を上手に使う人で、対比と対句がうまい人かを説明する。
「面貌について」一部抜き書き。
  ↓   
「黄入谷のいふことに、士大夫三日書を読まなければ理義胸中にまじはらず、面貌にくむべく、ことばに味が無いとある。
いつの世からのならはしかはしか知らないが、中華の君子はよく面貌のことを気にする。
明の袁中郎に至つては、酒席の作法を立てて、つらつきのわるいやつ、ことばづかひのいけぞんざいなやつは寄せつけないと記してゐる。
ほとんど軍令である。またこのひとは山水花竹の鑑賞法を定めて、花の顔をもつて人間の顔を規定するやうに、
自然の享受には式目あり監戒あるべきことをいつてゐる。ほとんど刑書である。」